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さばかれたいのよ

2024
キャンバスに油彩
162cm x 112cm
作家蔵

シュルレアリスムは男性名詞でありマッチョな運動であったと言わざるを得ない。女性作家はいたけれど、多くは男性作家の妻であったり愛人であったりモデル、ミューズとして観賞される対象としてあった。女性はオブジェのようだ、と感じたことからオブジェ(客体)ではなく、主体性を持って選択肢の間で悩み考えている、等身大のギャルの人魚を描くことに決めた。人魚は哺乳類としての性行為は不可能な身体故、処女性を保っているという説を採用した。産むのか?産まないのか?参加するのか?しないのか?突きつけられる選択肢は2択のみ、という緊張状態。あらゆる混濁を消化しながら腑のない体で考え続けている。
魚の強すぎる消化酵素によって腹が溶けたり割れたりする現象の補足として、消化酵素の代表格であるパイナップルとキウイを描きいれている。イメージとしてジョルジュ・バタイユの無頭人(アセファル)が頭にあった。