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労働者(マリアとキリスト)

2023
キャンバスにアクリル、油彩、トイレットペーパー、和紙
45.5cm × 53cm
作家蔵

ブラックな会社に不可思議な条件で絵を描かされていた時期の作品の再制作。(当時の作品が手元に無いので画像を元に模写)その絵は初めて自分というものに向き合って描いた絵で、勇んで社長に提出したところ「こんな自己表現するな」と机に投げられた。もう限界、自分を保てない。ささやかな抵抗として会社のトイレットペーパーをロールごと持ち歩いていた。それで止まらない涙を拭いた。トイレットペーパーの描写は「大正期新興美術運動」で活躍した神原泰の《マリアとキリスト》の作風から取り入れた。当時聖書を読みながら制作していた事に由来する。
絵を投げられたこと、一生忘れないからな!