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錬銀術

2024
キャンバスに油彩
41cm × 41cm
作家蔵

鉱物等から絵の具ができて絵画が組成されることを西洋では錬金術に例えられる。カタクチイワシの成分には亜鉛が多量に含まれていて、亜鉛でできている油絵具といえばジンクホワイトなので、油絵具のチューブに見立てたカタクチイワシの腹からジンクホワイトが飛び出している。キリスト教では、まぶたのない魚の目は、物事をいつも見ている神の目といわれるらしい。光る目は新しい星座を作るように図像を結ぶ。